桜のとき

今私は、桜のときを想い

道半ばで立ち尽くす

なぜこんな場所にいるんだろう

なぜこんなにもろいのだろう

 

地面に気持ちを突き立てて

足元を確認しても

見えるのはそこだけ

 

暗いトンネルというよりは

薄暗い空の下

いつ晴れるかもわからぬまま

 

雨宿りを繰り返して

またしゃがみ込む

 

なぜこんなところにいるんだろう

なぜ歩いているんだろう

 

一度休むと

答えがわからなくなる

意味をさがす時間、

なんて要らないのにね

 

なぜここにいるんだろう

意味なんてあるんだろうか

 

さびしい、暗い、さむい

ここから脱け出すには

自分しか手を引いてくれる人はいない

 

誰かのために

なにかのために

単純にガンバレたのならいいのに

 

名誉のために

称賛のために

つきすすめたのならいいのに

 

さむい冬がもうじきやってくるよ

今植えないと、

春には咲かないから

 

振り返ったときに

雪道に足跡がついていますように

 

そして願わくば

わたくしめに幸運を

 

 

nako*